ヨン様から白いタオルが

作:フェラチオ徹彦フェラーニ・マカ珍宝新山feat.直腸触手大仲(共作)

右手を上げて振り下げ
廻り続ける郵便局員
マルクス主義にまみれた
三三七拍子の人生
ビードロのような靭帯
婚約者は
横にいて微笑み、
プラハの町並みを見るかのような
まなざしで水爆博士の生殖器
五月雨の中狂ったようになで回す
三角形のグラウンドで
陳腐なメロディにあわせて、感情を
切り捨てて、かき回し、バトンする
今日、脳力トレーニングしてないな
水爆博士の思考は知能指数のみを想い
ROMを叩き割り目を上げる
高出力のバニーを呼び出し
君へ繋げる それは
悪意の棘付肩パット
マールボロは9本目こそがハイだ
しかし、九月十二日、透明になれなかった少年によってマールボロの八本目にはトリカブト
見えない振りして手を伸ばし、火をつける。煙は紫。
愛玩動物のような卑猥さで少年は
巨大な生殖器
社会に曝す。熱を失うことも無く燃え続けたそれは
だましだまし散っていく…
それはあたかも二月に咲く桜のように
三月に照りつける灼光のごとく
そうだ、手紙を書こう
「拝啓、僕は昨日君の好きなヨン様を映画館で見たよ。四月の雪

郵便局員は破り捨てる
だって男の子なんだもん
という博士の遺言に従って
婚約者は今日もまだ
カウント2.9で立ち上がる


飽くなき性転換への欲求を抱えて